<卓球:世界選手権団体戦>◇5日目◇29日◇ドイツ・ドルトムント

 世界が日本を応援する!

 日本女子は6大会連続のメダルを懸けた今日30日の準々決勝で、カットマン2人を擁する韓国との対戦が決まった。練習会場でカット対策を行った福原愛(23=ANA)のもとには、世界各国のコーチらがアドバイスに訪問。世界の後押しで、強敵を倒しに行く。

 第2関門の相手が決まる前から、日本は準備をしていた。韓国戦を見ず練習場にこもった福原は、ひたすらカットマンの金■娥対策を繰り返していた。その周りに各国の選手らが集まってきた。地元ドイツのバーテルやウ・ジャドゥ。アテネ五輪で対戦した米国のガオ・ジュンに、オランダのコーチ。次々にアドバイスをくれた。一丸となってカットマン対策を考えてくれた。「みんな応援してくれている」。福原は感謝した。

 中国と別ブロックにつけるも、リーグ2位以下の中で一番の強敵が入ってきた。08年北京五輪のメダル決定戦で敗北。前回10年モスクワ大会では反対に福原、平野、石川の3人が5時間近い熱戦の末に3-2で競り勝った。平野は「五輪前にしっかり勝って自信をつけろということかな」と前向きに捉え、石川は「2年前よりも私は成長している。自信を持って戦いたい」と誓った。83年東京大会以来29年ぶりの決勝に向けた、2つ目の壁。福原は「しっかり準備したい」と決意した。【今村健人】※■は日ヘンに景