ロンドン五輪団体戦は17歳がエースになる。団体戦要員として、卓球の男子高校生では20年ぶりに五輪出場を決めた丹羽孝希(17=青森山田高)が23日、羽田空港に帰国した。五輪アジア予選では世界ランク1位の馬龍(中国)を初めて撃破。伸び盛りの若武者に、男子の宮崎監督は「団体戦では、強豪国を相手に、丹羽をエース格にする選択肢は十分ある」と示唆した。

 3人で戦う団体戦は1人がシングルス2試合、2人がシングルスとダブルスに出場する。当初は世界ランク7位の水谷がエースで、岸川と丹羽がダブルスを組む算段だった。だが、水谷が過去4年間で7戦全敗の馬龍を、丹羽が破ったことで選択肢が広がった。宮崎監督は「相手によって変えられる。希望が広がった」と喜んだ。日本卓球界初の五輪メダル獲得へ“切り札”の誕生。丹羽は「これからは五輪だけに集中して練習する。開会式に出てみたい」と思いをはせていた。