美人すぎるライダーが誕生した。日本馬術連盟は30日、ロンドン五輪代表8人を発表。障害飛越個人で、武田麗子(27=杉谷乗馬ク)が初出場を果たした。代表選手の中で紅一点の美女騎手は「言葉に表せないくらい信じられない気持ちで、涙が止まらなかった。ありがとうございますという気持ちです」と喜んだ。

 生粋のお嬢さまライダーだ。神戸市出身。武田薬品元会長の国男氏を父に持ち、中学1年のときに体験乗馬のチラシを見て、馬に乗ったのが始まりだった。もともとウサギやカメ、リスを飼うほどの動物好き。すぐにのめり込み、甲南女子高1年時から電車で2時間かけ、大阪の杉谷乗馬クラブに通った。ロンドンで夏季五輪最多タイ5大会連続出場となる杉谷泰造(35)に習い、実力アップ。それだけに“師匠”と同時出場を果たして「一緒に出られてうれしい」と喜んだ。

 昨年飼い始めた愛犬は古代五輪時代、勝者に贈られた葉冠になぞらえて「オリーブ」と名付けた。「良い走行を、大舞台でできたら良いなと思っています」。愛馬アリと夢舞台に挑む。

 ◆武田麗子(たけだ・れいこ)1984年(昭59)12月14日、神戸市生まれ。甲南女子中1年で馬に乗り始める。甲南大卒業後にベルギーへ渡り、現在はドイツを拠点に活動。10年アジア大会で初めて日本代表入りし、個人24位。好きなことは歌を歌うこと。家族は両親と姉、兄。151センチ、49キロ。血液型AB。愛馬はアリ(せん馬、10歳)。