<スピードスケート:ソチ五輪代表選考競技会>◇第1日◇27日◇長野・エムウエーブ◇女子1500メートル

 スケート5姉妹の次女、菊池彩花(26=富士急)が、初の五輪を確実にした。出場4枠の女子1500メートルで1分59秒39をマークし田畑に続く2位。ショートトラックの五輪代表、四女萌水(もえみ、21=早大)とともに姉妹五輪を決めた。

 同組のエース小平をスタートから追った。700メートルで逆転し先着。10月の全日本距離別選手権を制した実力を発揮。「小平さんは序盤速い。離されても落ち着いていこうと思った。積極的なレースができた。終わってほっとしています」。

 出身地の長野県南相木村は人口1108人(12年4月1日調べ)。父毅彦さん(57)が村長を務める。この日は同村から約30人が大型バスで会場入りして、名前入りの横断幕を設置。菊池は「小さなころから村を挙げて応援してくれる。新聞に載るとすごく喜んでくれて、家に電話がきたりする。横断幕にビックリしました」と優しく笑った。

 前夜は四女から「自分を信じて頑張って」と激励された。期待に応えて姉妹で夢をかなえた。この日、村長の父は村役場の仕事納めで会場に来られなかったが、母初恵さん(51)は「あとは五輪で頑張ってほしい」と喜んだ。【益田一弘】