<高校ラグビー:御所実117-7中標津>◇2回戦◇30日◇花園

 Bシード御所実(奈良)は大会歴代5位の117点で初戦突破した。

 花園の第1グラウンドが、黒のジャージー一色に染まった。前半だけで9トライ、51点を奪った御所実が後半も手を緩めず、10トライで66点。計19トライ、花園歴代5位の大量得点117点で、中標津(北北海道)を圧倒した。ところが、竹田寛行監督(54)はおかんむりだ。「点数は全然興味ない。イージーエラーが多い。勝ち負けに関係なく、自分たちがどうボールを動かせるか、ですから」とこぼした。

 この日チーム最多4トライを決めた7人制日本代表のWTB竹山暉を筆頭に、ロック菅原、SH吉川、SO矢沢の高校日本代表候補がいる。伝統の組織的ディフェンスも仕上げてきた。ただ、3月の近畿大会で初戦負けし、選抜大会不出場。Aシードに選ばれなかった理由は、実績不足だけと言っても過言ではない。

 元日の3回戦で、東のBシード最強とされる慶応とつぶし合う。1月の公式戦、3月の練習試合と2戦2勝だが、気の緩みは一切ない。「自分たちのやってきたことをやるだけ。御所実で初の花園優勝を持って帰りたい」と竹山暉は言う。11年度大会4強、12年度大会はわずか3点差の準優勝。残るは頂点しかない。

 ◆花園の100点試合

 御所実が117得点、東福岡が100得点を記録し、通算14度となった。第1号は76回(96年度)2回戦の国学院久我山(四日市農芸に105-0)。最多得点は80回(00年度)2回戦の佐賀工の137得点。