大相撲で史上最多の3賞受賞19回に金星16個を誇る元関脇安芸乃島の千田川親方(42=本名山中勝巳)が9月から高田川部屋を継承することが31日、分かった。来年3月に日本相撲協会を定年退職する師匠の高田川親方(元大関前の山)とは8月に名跡を交換する。

 千田川親方は東京都江東区清澄に新しい部屋を建設中で、9月5日に部屋開きを行う予定。31日に東京・両国国技館で開かれた「高田川ご夫妻を囲む会」に出席した千田川親方は「けいこ場での甘えは許さない。礼儀作法がしっかりできて、秩序のある古風な部屋にしていきたい」と抱負を述べ、後を託す高田川親方は「安心して部屋を任せられる」と話した。

 現役時代は二子山部屋だった千田川親方は史上4位の幕内在位91場所を誇り、2003年夏場所を最後に現役引退。04年9月から高田川部屋へ移籍していた。