大相撲の大津巡業初日が24日、滋賀県立体育館で行われた。琵琶湖のほとりにある会場では、関取衆による「山げいこ」が人気。体育館の横にある広場で、小結稀勢の里(24)らが熱心に汗を流した。

 特に十両力士は大量に参加した。体育館にある土俵でけいこを終えると、ほとんどの力士が広場へ直行。砂地に円を描いて、4カ所でぶつかり合っていた。

 秋場所14勝して十両優勝し、九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)での幕内復帰が確実な豊ノ島(27)は、宝富士(23)らと肌を合わせた。「懐かしいですね。最近は山が少なくなってきた。番数もできるし、すごくいい光景だと思います」。力士がぶつかり合う音を身近で聞いていたファンも、お目当ての力士の名前を呼びながら喜んでいた。