<大相撲九州場所>◇千秋楽◇福岡国際センター

 東前頭筆頭の稀勢の里(24=鳴戸)が3度目の殊勲賞も、今年最後の一番を白星で飾れなかった。優勝のかかった1敗の豊ノ島と対戦。押し込んでいったが、土俵際ですくわれて押し倒された。「上手が取れたのに。相手の動きがよかった。相手の力が上だったということ」と、脱帽するしかなかった。2日目に白鵬の連勝を止めて、2ケタで3役復帰も決めたが「最後に悪いと全部悪い。3賞?

 いただけるのはうれしいが、喜び半減」。笑顔はなかった。