<大相撲春場所>◇14日目◇28日◇大阪・大阪府立体育会館

 豊真将のまげを右手でつかんだ翔天狼が反則で敗れた。行司は気付かず、引き落としで翔天狼に軍配を上げたが、物言いの末に、禁じ手の「頭髪をつかむ」行為があったと判断され、行司軍配差し違えとなった。12日目には、千代大海のまげを雅山が引っ張ったのではないかと物言いがついたが、この際は三保ケ関審判長(元大関増位山)が「故意ではなかった」と説明し、雅山の勝ちを認めた。しかし、この日の放駒審判長(元大関魁傑)は「基本的に故意でやる力士はいない。今回はあれで勝負が決まったから、反則にした」と説明した。