<大相撲春場所>◇14日目◇28日◇大阪・大阪府立体育会館

 西幕下4枚目の翔傑(32=放駒)が東十両14枚目の四ツ車(28=伊勢ノ海)を押し倒しで下し、3勝4敗で春場所を終えた。今場所2回目の大銀杏姿(おおいちょう)にも緊張せず、自分の相撲を取り切って完勝。また東同12枚目の駿河司(28=入間川)はこの日に引退を発表した最年長関取の兄弟子皇司(38=同)に白星をささげた。西十両5枚目の潮丸(30=東関)は突き落としで敗れて負け越しが決定した。

 翔傑が大銀杏を結った姿で初めて勝ち名乗りを受けた。十両の四ツ車を押し倒して3勝目。すでに負け越しが決まっていたこともあり「開き直って思い切り行けた」と笑顔を見せた。西4枚目で迎えた今場所7日目、十両の霧の若戦で大銀杏デビュー。「動作とか(幕下と)違うじゃないですか。そっちに気が行っちゃって…」と、すくい投げで完敗していた。来場所につながる十両撃破に「いい勉強になりました」と、表情は明るかった。