日本相撲協会監察委員会から夏場所千秋楽の一番を「無気力相撲」として注意を受けた大関千代大海(33=九重)と関脇把瑠都(24=尾上)が、「無気力」を否定し、体調回復で名誉ばん回を誓った。玉春日引退相撲で2人は当初、対戦が組まれていたが、朝青龍休場で取組変更になり、対戦しなかった。

 13度目のかど番脱出の一番だった千代大海は「死ぬ気で相撲を取ると師匠(九重親方)に誓って、最後の力を振り絞って勝てた。自分も把瑠都もけがをしている中で、いい相撲が取れていないととられたのは残念」と話した。把瑠都は初日に右足首を痛め「(千秋楽は右足に)力が入らなかった」と振り返った。

 「けがを治して取れば、誤解されない相撲が取れる。精進したい」と千代大海。把瑠都も「足を治して、しっかり気合を入れて頑張ります」と、名古屋場所での雪辱を誓った。