昨年9月の尿検査で大麻に陽性反応を示し、日本相撲協会を解雇されたロシア出身の元露鵬(29)と元白露山(27)兄弟が、力士として地位確認を求めた訴訟の弁論準備が24日、東京地裁で行われ、8月31日に行われる証人尋問に、生活指導部特別委員会の伊勢ノ海委員長(元関脇藤ノ川)友綱副委員長(元関脇魁輝)と元露鵬の師匠だった大嶽(元関脇貴闘力)の3人が証人として出廷することが決まった。

 兄弟の代理人を務める塩谷安男弁護士によると、今月上旬に力士の地位保全を求めた即時抗告が東京高裁で却下されたといい「却下は、伊勢ノ海親方が精密検査の時に『処分はない』と言ったというこちらの主張の裏付けが不十分という理由だったので、証人尋問では検査の背景などすべてを聞いてみたい」と、話した。