日本相撲協会は29日、愛知県体育館で秋場所(9月13日初日、両国国技館)の番付編成会議を開き、東農大出身の双大竜(27=時津風)とモンゴル出身の星風(25=尾車)、朝日大出身初の関取となる体重220キロの徳真鵬(25=木瀬)が新十両昇進を決めた。再十両は磋牙司(27=入間川)と福岡改め隠岐の海(24=八角)。

 またもや巨漢関取が誕生した。登録は「体重215キロ」の徳真鵬が、恥ずかしそうに告白した。「今は…220くらいです。ピーク時より食べなくなったんですけど…」。入門時180キロだった体は、2年半で着々と増量。幕下大露羅(262キロ)幕内山本山(258キロ)に次いで現役3位の重さになった。同い年の山本山は来場所、十両陥落が確実。合計500キロ近い重量対決に「やってみたいですね」と目を輝かせた。

 朝日大からは初の関取になる。大学時代、日大だった山本山と対戦した時は「右四つで一気にやられました」。当時は、木瀬親方(元前頭肥後ノ海)が「体だけで取っていた」という状態。夜の腕立て伏せ特訓などで巨体の中身も充実。師匠は「大木だから、締め込みは緑」と決め、故郷の三重・松阪の後援者からは「松阪牛」の化粧まわしが贈られるなど“巨漢キャラ”への期待も高い。徳真鵬は「座ると苦しいし、トイレも壊れそうになるので、これ以上は…」と今後の増量には弱気だが、また1人、楽しみな関取が生まれた。【近間康隆】