日本相撲協会の特別調査委員会は20日、都内で23日に会合を開くと発表した。貴乃花親方(元横綱)の暴力団関係者との交際疑惑について、調査結果が報告される。一貫して否定している同親方への再調査はなく、「クロ」と認定される可能性は低いとみられる。

 一方、週刊誌で野球賭博と裏カジノへの関与を報じられた佐ノ山親方(元大関千代大海)について、村山理事長代行は「それ(23日)では終わらないかもしれない。新しい報道が出るらしいので」と、結論先送りの見通しを明かした。今週発売の週刊誌で「新事実」とされる記事が掲載されると知り、その内容を調査することになった。

 また、この日発売の写真週刊誌「フラッシュ」で、解雇された元大嶽親方(元関脇貴闘力)が、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)との賭けマージャンを告白。これについては、反社会的勢力の関与の可能性は低く、調査の対象外となる見通しだ。

 この日、弟子の野球賭博関与で謹慎中の武蔵川理事長は、高血圧による体調不良で、約1週間前から都内で入院中と判明した。

 協会執行部の山科親方(元小結大錦)によると、武蔵川理事長の謹慎期間が切れる25日をもって、村山弘義外部理事の理事長代行職は終わる。同理事長は26日に東京・両国国技館で開かれる横綱審議委員会(横審)を欠席することが濃厚で、体調が回復しない限り、協会トップが公務に出ない可能性が出てきた。