日本相撲協会理事の貴乃花親方(38=元横綱)が、力士の「第2の人生」サポートの約束を取り付けた。26日、都内の貴乃花部屋の朝げいこを、角界の改革を担う「ガバナンス(組織統治)の整備に関する独立委員会」のメンバーで、居酒屋チェーン大手ワタミグループの渡辺美樹会長(50)が見学。その後、2人で1時間近く会談し、引退力士の再就職支援を目指す貴乃花親方の考えに意気投合した渡辺会長が、ワタミグループを受け皿に、と名乗り出た。貴乃花親方は「相撲で培ったもので社会に貢献してほしい」と乗り気だ。

 同親方は初当選した2月の理事選以来、相撲協会の改革を訴えてきた。特に弟子入り志願者減少の要因となっている、故障などで引退を余儀なくされた際の再就職支援を提案。その中で「いろんなところに足を運んで肌で感じたい」と、5月にワタミグループの農場や老人ホームを訪れた。渡辺会長は「直接お礼がいえなかったのもあって来たが、言葉を飾らない方で感動した。角界が本気なら職場を用意したい」と、改革の手伝いを約束した。

 再就職支援は相撲協会が消極的な分野だったが、貴乃花親方はわずか10人の理事として、最高決定機関の理事会で発言できる。「やる気を起こさせるのが我々の仕事」。現役の奮起を促す、貴乃花改革が始まる。