大相撲の横綱白鵬(25=宮城野)が、霧島山・新燃岳の噴火が続く、鹿児島県民を「モンゴル流」で励ます。白鵬鹿児島県後援会の峯山伸次郎会長が28日、名古屋場所後の7月26~29日に、会員20~30人ほどで、白鵬の母国モンゴルを初めて訪れると明かした。白鵬は7月25日にウランバートル市に帰国予定。現地で開くパーティーなどに、現在国民大会議(国会)議員で元小結旭鷲山のダバー・バトバヤル氏も招き、経済面や人事面と、モンゴルならではの交流を深める計画だ。

 もともと昨年11月の九州場所後、白鵬が観光大使を務める鹿児島・霧島市を訪問した際に計画が浮上し、年明けに正式決定した。噴火は決定後に起きたものだが、峯山会長は「横綱は優しい方なので、災害に遭ったことを気遣ってくれると思う」と、期待を寄せていた。

 1人横綱として多忙を極める白鵬が、鹿児島県後援会と交流できる機会は限られていた。その中で峯山会長が「会社から噴火が見える」というほど、今回の災害は後援会とも密接に絡んでいる。鹿児島県民限定となる見通しの今回のツアーを楽しみに、参加予定者を勇気づけ、復興の手助けとなることは間違いない。