<大相撲初場所>◇12日目◇19日◇東京・両国国技館

 横綱白鵬(26=宮城野)は2敗目を喫して優勝戦線から後退した。12日目での2敗は、1人横綱になった10年3月以降で初めて。立ち合いで日馬富士に変化され、そのまま土俵の外へ。たまり席3列目まで突っ込んだ。大関の変化は「(頭に)なかったですね」。把瑠都-稀勢の里戦に続く、あっけない決着に場内はしらけた空気になったが、「負ける方も悪いから」と悔しさをのみ込んだ。把瑠都との星は2差に広がり「誰かが(把瑠都を)倒してくれないと厳しい」と、冷静に分析した。

 一方で勝った日馬富士も浮かない顔だった。過去の対戦で変化したことはなかったが「今場所は真っすぐ当たっても勝てない気がして…。横綱には失礼な相撲。うれしいはずが、うれしくない」と複雑。「だますような相撲」と伏し目がちだった。