野球で夢破れても相撲がある!?

 大相撲の峰崎部屋が、プロ野球で戦力外通告を受けた選手らが集う今日9日の第1回合同トライアウト(Kスタ宮城)で、新弟子の募集活動を行うことになった。100枚の募集チラシを作成し、日本野球機構(NPB)を通じて参加する全選手に配る。

 相撲人気が低迷し各部屋が新弟子集めに苦心する中、峰崎部屋が焦点を当てたのが身体能力抜群のプロ野球選手だった。発案者の行司・木村堅治郎(37)は8日、福岡国際センターで「プロ野球には編成の都合もあって、高卒で入団2、3年目でも実力を発揮できずにやめる選手がいる。たとえ入門する可能性が1、2%しかなくても、募集をやった方がいいと思った」と説明。21日の第2回合同トライアウト(鎌ケ谷)でも同様の募集をする。

 過去には元近鉄投手だった土師(はじ)一夫氏が、井筒部屋の佐賀ノ海として十両まで昇進した例もある。峰崎親方(元幕内三杉磯)は「同じプロとして相撲で食っていくという気構えがある人に期待したい」とコメント。横綱白鵬も「おもしろいね。そこから横綱、大関が誕生したら最高だよね」と歓迎した。

 ◆大相撲の新弟子募集

 活動は各部屋で行う。新弟子検査は年6回の各場所前にあり「23歳未満で167センチ、67キロ以上」の体格検査と、内臓検査がある。