エンゼルス大谷翔平投手(28)が「2番投手兼DH」で出場し、2回無安打1失点。バットでは5打数2安打だった。

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エンゼルス大谷は2回で31球しか投げていないが、真っすぐが良かった。すごく伸びがあったし、バットに当たっていなかった。(1分あたり)平均回転数が2381で今季最高という数値も納得だ。全体の23%と少ないので、もう少し比率を増やしてもいいのではと感じるほどだった。

吉田との初対決では、うまく逆算で直球を生かした。スイーパー(横に大きく曲がるスライダー)2球で追い込み、127キロのカーブを挟んでの直球勝負。真っすぐを見せずにカウントをつくっただけに、吉田にとっては158キロが、31キロの球速差でより速く見えただろう。大谷は、この日最速の球を投げて格の違いを見せた。

雨で試合開始が56分遅れて、開始時の気温は10度という悪条件だった。試合中には1時間半近い中断。アメリカという国は、こういうところ。日本のように簡単に中止はない。合わせていくしかない。交代は仕方ない。自分のマリナーズ時代は、中断が40分を経過すると自動的に投手交代だった。デーゲームだった予定が数時間遅れて、ナイターになったこともある。私はこういう時、バスタオルを敷いてロッカー室で寝ていた。体力的に精神的も大変だが、長いシーズンでどんな条件にも対応する必要がある。

今季の大谷はピッチコムで自らサインを出している。58%を占めたスイーパーは、カウントを取るのにも勝負球でも使っていた。よほど自信があるのだろう。登板を重ねるとデータが蓄積されるが、開幕から同じパターンの投球を続けている。防御率が0点台と結果も伴っており、狙ってくる打者が出てきたタイミングで配球を変えていくのだろう。スプリットなど引き出しを残した状態で、シーズンの中盤以降へ入っていける。

寒さなど悪条件が重なった中で、けがをしなかった。東海岸への遠征を含む17連戦中。中5日が続く中で、投球数も31球で済んだ。大量援護を受けながらも勝ち星はつかなかったが、これも米国野球だと割り切ってほしい。(日刊スポーツ評論家)

レッドソックス対エンゼルス 2回の投球を前に突然雨が降り出し、タオルで手を拭くエンゼルス大谷(撮影・菅敏)
レッドソックス対エンゼルス 2回の投球を前に突然雨が降り出し、タオルで手を拭くエンゼルス大谷(撮影・菅敏)
レッドソックス対エンゼルス 1回裏レッドソックス2死三塁、吉田を空振りの三振に打ち取る大谷(撮影・菅敏)
レッドソックス対エンゼルス 1回裏レッドソックス2死三塁、吉田を空振りの三振に打ち取る大谷(撮影・菅敏)
レッドソックス対エンゼルス 2回、投球練習をするエンゼルス大谷。手前は突然の雨にフィールドを整備するスタッフ(撮影・菅敏)
レッドソックス対エンゼルス 2回、投球練習をするエンゼルス大谷。手前は突然の雨にフィールドを整備するスタッフ(撮影・菅敏)
レッドソックス対エンゼルス 2回の投球を前に突然雨が降り出し、ベンチに向かってアピールする大谷(撮影・菅敏)
レッドソックス対エンゼルス 2回の投球を前に突然雨が降り出し、ベンチに向かってアピールする大谷(撮影・菅敏)
【イラスト】エンゼルス大谷投手と日本人打者の対戦
【イラスト】エンゼルス大谷投手と日本人打者の対戦