阪神の交流戦は対オリックスが4試合目だが、1対0のスコアで勝つのは2度目だった。現状の両チームでは「リリーフ勝負」になると、コマ不足のオリックスは苦しい。最後はその差が出た一戦になった。
この接戦をもたらしたのは、阪神村上、オリックス東両先発の見事な投手戦にあった。村上は右打者のインコースの出し入れにたけていたし、相変わらずの制球力の高さだ。変化球も多彩で攻略は難しかった。
一方の東も、村上と互角の好投だった。阪神の左右どちらの打者にも「ふところ」を攻めることができた。ただ単に内角に投げきるだけでなく、インコースを意識させた配球が好投につながった。
特にオリックスの4番佐藤輝を中心にしたクリーンアップに対する攻め方は巧みだった。それは日本ハムが阪神戦でみせた安全にいき過ぎた配球とは明らかに違っていた。ただ阪神は得点に苦慮したが勝ちは勝ちだ。
阪神は1、2番コンビが機能するか否かにかかっている。相手チームにすれば、近本、中野が出塁していない場面では、クリーンアップに強気で攻めていけるからだ。それがこの試合でも顕著に表れた。
佐藤輝が打って勝っているように見えるかもしれないが、結局は投手陣が無駄な点を与えないところに強みがある。7日のオリックス戦は先発宮城だからヘルナンデス起用に踏み切るだろうが、どちらかというと左打線の阪神がいかに打ち崩すかに注目したい。
(日刊スポーツ評論家)




