阪神は森下翔太の逆転3ランで勝ちました。オリックス宮城との対戦は非常に見応えがありました。伏線になったのは、前の打席です。
オリックスが2点先制した直後の4回。宮城は絶対にこの回を抑えようとギアを思い切り上げてきました。投球に魂が乗り移っているような迫力でした。先頭の森下も宮城の気迫を感じ取って、必死に食らいついた。そして、あの12球目の内角直球です。自信を持って見逃したのに球審の手が上がった。宮城の最高の球でした。森下はかなり気持ちを入れていただけに、さぞ悔しかったでしょう。
ただ、その気持ちが6回のあの本塁打につながったと見ています。カウント1-1から少しフォークが甘くきたのを逃さなかった。前の打席で、宮城のMAXの投球を見ていたのが良かったと感じました。
宮城からすればちょっとした失投ですが、かなり悔やまれる1球でしょう。そして初戦に負けているオリックスはエースで是が非でも勝ちたい試合。いい形で2点を先制しての逆転負けですからショックは相当大きいはず。森下の3ランの価値はそれほど大きいものでした。
忘れてはいけないのはチャンスを作った2人です。代打で鮮やかな右前打を放った豊田と、うまく右前打でつないだ近本はお見事。近本は勢いに乗ってそのまま1000安打。入団以来、ケガなく続けてきた素晴らしいスピード記録です。おめでとうと言いたいですね。(日刊スポーツ評論家)




