オリックス山本由伸(2020年9月29日撮影)
オリックス山本由伸(2020年9月29日撮影)

純粋な心が、自然と体を突き動かす。オリックス山本由伸投手(22)は、若くして球界を代表する投手にもなった。常時150キロを超える直球に、切れ味鋭い変化球。きっと、幼少期から厳しい練習をしてきたに違いないと思い、過去の練習法などを聞いてみた。

「特に変わったことはありませんよ。投手ではなかったですし、最初は。中学生のときに、たまにピッチャーをすることがあったんですけど、ボールとか全然速い方じゃなくて…」

好きなことにのめり込んだ結果、プロ野球の世界に飛び込み、第一線で活躍する投手になった。「本当に(中学までは)普通レベルというか。同級生と同じくらいのレベルだったので、僕も速いボールを投げたくていっぱい練習していました。やっぱり速い球を投げたいとか、遠くに飛ばしたいとか、野球がうまくなりたいという気持ちを持っているだけで、野球のことを考える回数がどんどん増えていくことで、どんどん上手になっていくと思う」。自分の頭で考えて、自分の足で動く。22歳の右腕は、自立して練習ができる。

日頃は冷静。マウンドでは喜怒哀楽も出す。「とにかく野球を楽しむ気持ちと、上手になりたいという気持ちが強ければ強いほどうまくなれると思う。それは、当たり前のように感じて皆、忘れがちなことだと思うので、そういう気持ちを大切にしたいと思います」。

どんな仕事でも、レベルアップの根本は向上心だと教えてもらった。【オリックス担当 真柴健】

ホーム最終戦セレモニーで笑顔を見せる山本由伸(2020年11月6日)
ホーム最終戦セレモニーで笑顔を見せる山本由伸(2020年11月6日)