WBCは、日本での1次ラウンドC組が終了した。韓国、台湾、オーストラリアで、記者の心に残った、掲載できなかったこぼれ話をお伝えします。
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今大会で誰の目にも「将来メジャーリーグのスター選手になる」と映っただろう選手が、オーストラリアにいた。23歳のトラビス・バザナ内野手(ガーディアンズ)。24年のMLBドラフトで、オーストラリア人として初めて全体1位指名を受けた選手だ。メジャー経験はないが、今季のデビューが確実視される。
韓国戦の8回1死二塁、一時は1次ラウンド突破を引き寄せる左前適時打を放った。今大会限りで代表を引退し、消防士に専念するケネリー主将が送りバントでつくった好機。そこで結果を出すのだから、新リーダーになる姿が想像できた。元中日のニルソン監督(当時の登録名ディンゴ)は「トラビスは日ごとに成長した。躍動感あふれる活躍は注目されたでしょう。これからの伸びしろも十分」。
バザナが日本滞在中、感動したものがある。焼き肉やラーメンといった食文化以外で、特に心に残ったのが温水洗浄便座だ。「素晴らしい。日本の特別な文化だし、世界中の全てのトイレに設置すべきだ」と目を輝かせて力説した。14歳の時にU15の大会で愛媛・松山を訪れて以来の“再会”だった。スターとなった暁には、ぜひメジャーの球場にも設置を要求してほしい。【斎藤直樹】




