WBCは、日本での1次ラウンドC組が終了した。韓国、台湾、オーストラリアで、記者の心に残った、掲載できなかったこぼれ話をお伝えします。

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台湾は毎試合4万人以上の観客を集めた。大声援を受けながらチェコ戦で先発し、今大会初の勝利投手となったのが、荘陳仲敖投手(25=アスレチックス傘下2A)だ。チームはプレミア12優勝で前評判が高い中、開幕2連敗で悲壮感が漂っていた。3回途中無失点、4奪三振の好投で良い流れを呼び、曽豪駒監督は「よく役割を果たしてくれた」と感謝していた。

投球で国民的英雄となった荘陳だが、台湾では画家としての一面がよく知られる。SNSのスレッズ内に「zhuang_cza」として多数投稿しているのだが、写実画から抽象画、漫画風までプロ級の腕前。元西武の呉念庭を描いた1枚を「台湾の投げる画家」として、3日付の日刊スポーツ紙面で紹介した。関係者を通じて本人に紙面を渡したところ、大変喜んだそうで、スレッズに「日本の新聞に載った」と投稿。1万以上の「いいね」がついた。

奇跡的な勝利を飾った韓国戦後に対面して礼を言うと、口が重いタイプと聞いていたが逆に「サンキュー」を繰り返してくれた。ア軍では有望株ランク27位。メジャーで大成し、再びWBCでの勇姿が見たい。【斎藤直樹】