第97回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)を目指す南北北海道大会の組み合わせが10日、決まった。南大会では、今春のセンバツ準優勝の東海大四が21日第2試合に登場。出場15校中、唯一、2回戦からスタートで、函館大有斗-札幌山の手の勝者と対戦する。

 全試合完投宣言したエースへ、これ以上ないプレゼントだ。組み合わせ抽選会に臨んだ宮崎隼斗主将(3年)の“神の手”が、最良のカードを引き当てた。「試合数が少ないし、投手の疲れが取れやすい日程。イメージしていた場所でした」と、狙いどおりの1番クジにニンマリ。「『夏は全部、俺が投げる』と(大沢)志意也が言っていたので」と、センバツ準V右腕を思いやった。

 札幌地区7代表の主将が、じゃんけんで抽選順を決めたゾーン分けでは、宮崎が大勝利で「1番」に。その後の本抽選でも「1」のクジを引き、直後の選手宣誓を決める抽選も当選の「1」をゲットした。付き添いで来ていた副主将の冨田勇輝遊撃手(3年)も「お前、最高だ」と、その強運ぶりに驚嘆した。

 神懸かり的な1日に「ツイてるかなって気分」と宮崎は上機嫌。札幌地区予選は3戦連続コールド勝ちとノッてる昨夏覇者が、3季連続の甲子園切符を射止める。【中島宙恵】