今春センバツで初の甲子園出場を果たした奈良大付が敗れ、春夏連続出場を逃した。

 エース坂口大誠(3年)が8回まで、春の県王者の打線を1安打に抑え込んだ。だがともに無得点で迎えた9回1死二、三塁で、相手5番打者の有迫拓央(たくおう)外野手(3年)にポール際に決勝3ランを打たれた。

 試合後、涙にくれるナインのかたわらで、エースは「悔しいけど力を出し切れた。楽しい3年間でした」と笑顔も見せ、田中一訓監督(41)も「最高の投球をしてくれました」と、学校の歴史を塗り替えたエースをねぎらった。