高岡商が序盤に8点の差をつけられながら、追いつく粘りを見せた。

 3回までに8点のリードを許しながら、4回から猛反撃を開始。

 4回に先頭の田越義史内野手(3年)の左前打を皮切りに7点を返した。田越は6回2死二塁から左前適時打、8回にも2死一、二塁から右越えの2点適時三塁打と2度の同点打を放った。「みんながつくってくれたチャンスだったので、自分のスイングで恩返しをしたかった」と4安打5打点の活躍だった。

 8回に2点の勝ち越しを許して、チームは7年ぶりの甲子園勝利はならなかった。それでも、吉田真監督(32)は「本当によく追いついてくれた。すごい生徒たちだと思う」と感謝していた。