タレント中山秀征(48)の長男で、青山学院(東東京)の中山翔貴投手(3年)ら3年生にとって、後味の悪い最後の夏になった。

 2点を追う9回2死満塁。一打サヨナラの場面で1番中村柊斗捕手(2年)の打球が中前へフラフラと上がり、中堅手、遊撃手、二塁手が交錯。遊撃手が捕球したが、一塁塁審はいったんノーキャッチの判定をした。その後三塁塁審がアウトを宣告し、場内は一時騒然とした。先発し、2度マウンドに上がった翔貴投手(3年)は膝から崩れ落ち「悔しくてまだ受け入れられません」と涙した。安藤寧則監督(39)は「力を発揮できずに負けてしまった。この結果を次につなげるしかない」と言った。