天理は頼れる4番・神野の2打席連続本塁打などで快勝、3回戦に進んだ。

 天理の先制点は4番のひと振りだった。2回裏、先頭の神野。県大会全試合で打点を挙げた主砲がバックスクリーン右に本塁打をたたき込む。

 4回にも神野の1発が飛び出した。左中間に2打席連続でソロ本塁打を放った。大会33人目、35回目となる神野の連発で勢いづく打線は、この回さらに1点。5回にも2番杉下の三塁打などで2点を加点。天理が5-0とリードを広げた。

 2年ぶり28回目出場の天理だが、中村監督には懐かしい土の香りだった。天理の主将4番として86年夏に全国制覇し、プロ入り(近鉄-阪神)。監督就任2年目で母校を率い甲子園に戻っての初采配だった。

 大垣日大は初回から8回まで天理を上回る8安打を放ち、毎回走者を出すが、天理の先発2年生左腕・坂根からあと1本が奪えなかった。

 73歳、大垣日大・阪口監督。東邦監督も含めると春夏合わせて31回目の甲子園は初戦敗退となった。