仙台育英(宮城)が逆転サヨナラで春夏連覇を狙った大阪桐蔭を破り、準優勝した15年以来2年ぶりに8強入りした。

 仙台育英はエースでここまで2戦15イニング無失点の左腕・長谷川拓帆投手(3年)が先発。大阪桐蔭は初戦で救援し2回0封だった柿木が先発し、引き締まった投手戦になった。

 4回、大阪桐蔭は無死二塁のチャンスをつくったが、仙台育英・長谷川が4番根尾昴外野手(2年)からの3人をすべて二ゴロに打ち取り得点に至らず。5回、仙台育英も1死二塁と攻めたが、長谷川を三振に斬るなど大阪桐蔭・柿木が踏ん張った。

 8回、ついに試合が動く。大阪桐蔭の2番、山本ダンテ武蔵外野手(3年)が1死から二塁打。続く3番の中川卓也内野手(2年)の左前打で先制した。長谷川は今大会23イニング目で初失点となった。

 その裏、仙台育英は2死から2四死球で一、二塁と攻める。鈴木の左前打で二塁から長谷川がホームを狙ったが、大阪桐蔭は左翼山本の好返球で同点を許さなかった。

 仙台育英は9回も2死から杉山が安打と盗塁、さらに四球で2死一、二塁と攻めた。若山の遊ゴロで試合終了と思われたが、一塁手がベースを踏んでおらず満塁となった。その後、途中出場の馬目郁也内野手(3年)が左中間を破る2点打で逆転サヨナラ。試合を決めた。

 20日の準々決勝では、3回戦で聖光学院(福島)を破った広陵(広島)と対戦する。