2年連続夏の代表を目指す天理が、6回コールドでベスト4一番乗りを決めた。

 4回までに四死球を絡めて7点を奪うと、6回にはプロ注目の4番太田椋内野手(3年)が、今大会2本目で高校通算31本目となる右中間スタンドへの3点本塁打を放った。この回、打者11人8得点の猛攻で一気に突き放した。盤石の試合運びで、今大会3試合全てコールド勝ちとなった。

 2安打4打点の太田は逆方向への本塁打を「入るか分からなかったけど、コースに逆らわずに打てた」と振り返り、元阪神で同校OBの中村良二監督(50)は「すごいですね。ぼくも逆方向に(本塁打)打ったこと無いですから」と冗談交じりに太田を評した。

 27日の準決勝へ向け、中村監督は「相手を意識する必要がない。目の前の1戦1戦です」と気を引き締めた。