来秋ドラフト上位候補の横浜(神奈川)及川雅貴投手(2年)が23日、横浜市内で行われた国学院久我山(東京)との練習試合で先発し、13奪三振5失点で完投した。

4回以外は毎回三振を奪い、自己最速を1キロ更新する153キロをマークした。「スピードは意識していないが、指のかかりは良かった」と話す一方で、5失点(自責1)を反省。投げ終わりで三塁側に体が倒れてしまう点をうまく修正できなかったとし、「今日はおしりに体重が乗ってしまってブルペンからバランスが良くなかった。でも、修正ポイントは分かっている。自分の課題はコントロール。しっかり下半身を鍛えたい」と冬を見据えた。

平田徹監督は「及川は常にいいところへ投げようとしすぎている。スピードが出ているのはいいが、もう少し要所でビシッと放るぐらいの考え方で投げてほしい。打者陣は良くなっている」と言った。秋季関東大会で8強入りし来春センバツ出場の可能性を残す。及川は「まずは、そこを目指してやっていきたい」と見据えた。試合は11-5で横浜が勝利した。

視察した中日小山スカウトは「今日は思った通りに投げられなかったところもあったと思うが、ポテンシャルはすごい。まだ体も大きくなるだろうし、もっと良くなる」と話した。