阪神前川右京外野手(22)が中日先発のドラフト1位・中西聖輝投手(22=青学大)との21年夏の甲子園決勝を戦った「智弁対決」で先制打を放った。

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5年ぶりの対戦が実現した。智弁学園(奈良)出身の前川は、21年夏の甲子園決勝で戦った智弁和歌山出身、中日中西とのプロ初対戦でHランプをともした。

「本当に高校時代たくさん試合もさせてもらいましたし、修学旅行も一緒に行ったので。打ててよかった」

系列校で修学旅行もともに過ごした高校時代を、懐かしそうに振り返った。

21年8月29日。コロナ禍により無観客で行われた夏の甲子園決勝は「智弁対決」だった。前川自身は3安打の活躍もチームは敗戦。深紅の大優勝旗にあと1歩届かなかった。天を仰いで涙をこらえ、泣き崩れる仲間を支えた。あれから5年。再び痛烈な先制打を決めた。

「いいピッチャー。これから先たくさんあたる(対戦する)と思うので、これからも頑張りたいなと思います」。高卒から4年間、プロの世界で技を磨き、今季5年目。大卒の同学年が入ってきた。聖地で戦った2人が再びプロの世界で相まみえることになった。【村松万里子】

◆21年夏の「智弁対決」 全国高校野球第103回大会の決勝戦で智弁和歌山VS智弁学園(奈良)の「智弁対決」が実現。史上初の兄弟校での決勝戦だった。試合は9-2で智弁和歌山が勝利。エースだった中日中西は4回途中から6回5安打無失点の好リリーフで優勝に貢献。智弁学園の「1番左翼」だった阪神前川は4打数3安打。中西VS前川は2打数2安打(右安打、右二塁打)で前川がマルチ安打を放った。