明豊が現ソフトバンク今宮を擁して甲子園に春夏出場した09年以来、10年ぶり3度目のセンバツ出場を決めた。

川崎絢平監督(36)は「ベスト8以上が目標。今宮選手みたいな、ずばぬけた選手はいない。総合力で戦いたい」と言えば、1年生のエース左腕、若杉晟汰は「今宮選手に憧れて明豊に行きたいと思った。それ以来のセンバツと聞いてうれしい。ベスト8以上に行ったことがないので、まずはそれを超えられるように」と目を輝かせた。09年夏の8強超えが目標だ。

スター不在の中、チーム力を上げるために昨秋から「凡事徹底」をテーマに掲げた。寮生活から電気の消し忘れやごみ拾い、時間厳守などを徹底。川崎監督は「それが一番の甲子園への近道だと思いました。当たり前のことを当たり前にやる。野球の中でもいろんなことに気づける」。打撃練習も木製バットで行い、切れ目のない打線を作り上げた。