【第2試合(11:30)龍谷大平安(京都)-盛岡大付(岩手)】

龍谷大平安は打線の奮起がカギになる。1回戦の津田学園(三重)戦では延長10回までスコアレス。11回を完封したエース野沢秀伍投手(3年)をなかなか援護できず、10回まで散発3安打と苦しんだ。

ただ、大会屈指の好投手、前佑囲斗投手(3年)から最終的には2点を奪った。5番の奥村真大内野手(2年)に決勝二塁打が飛び出したのは好材料。4番の水谷祥平外野手(3年)とのコンビが得点源だけに、2人の調子が勝敗を左右する。1回戦の勝負どころで盗塁や、好走塁を見せるソツのなさを披露したのは伝統校ならではだ。

野沢は体調が万全でない中で、投球術を駆使した制球が抜群で4安打、2四死球と乱れる気配がなかった。同じ左腕の豊田祐輔投手(3年)もスタンバイしている。バックも1回戦は無失策。バッテリーを軸にした守備の堅さから、安定した展開が計算できる。

◆龍谷大平安の主なOB 元広島衣笠祥雄(故人)、元阪神桧山進次郎、巨人炭谷銀仁朗

2年ぶり5度目の出場となる盛岡大付が、前回出場の17年続く2度目の8強入りに挑む。

25日の1回戦では、21世紀枠で初出場の石岡一(茨城)に大苦戦した。8回まで2安打11三振で無得点、9回も2死一塁と追い込まれてから連打。6番小川健成外野手(3年)の同点2点右前打で追い付き、延長11回1死満塁のサヨナラ失策で甲子園通算10勝目を拾った。

打線を看板に掲げるが、1回戦では5安打と空回りした。カギはスタメンに6人が並ぶ左打者。龍谷大平安(京都)の予想先発を左腕と予想しており、かつ技巧派ならやや苦手にする変化球への対応が迫られる。3人の右打者では小川が好調で、1回戦で無安打に終わった4番岡田光輝外野手(3年)の復調が待たれる。

開幕まで不安視された投手陣は、左腕エースの阿部秀俊投手(3年)が1回戦で155球を投じ、11回を7安打2失点(自責1)で完投勝利。139キロ右腕の木内優成投手(3年)も大会直前の練習試合で好投を続けており、どちらが先発しても試合をつくれる。

◆盛岡大付の主なOB ソフトバンク松本裕樹、巨人比嘉賢伸