明石商(兵庫)は1番来田涼斗外野手(2年)の劇的なサヨナラ本塁打で、昨年センバツ準優勝の智弁和歌山(和歌山)を破り春夏通じて初の4強入りを決めた。

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明石商・来田が春夏を通じて史上初めて、先頭打者本塁打とサヨナラ本塁打を放った。先頭打者本塁打を含む1試合2発だけでも春は17年決勝の藤原恭大(大阪桐蔭=現ロッテ)しかいなかった(夏は3人)。先頭打者本塁打(裏)は大会8本目。サヨナラ本塁打は21本目。1試合2本塁打は大会最多タイで24人目。

プロ野球ではわずか1度の記録だ。パウエル(中日)が93年10月13日ヤクルト戦(ナゴヤ)で1回に伊東から、4-4の9回に山田からサヨナラ2ランでマークした。大リーグでも10年8月7日のクリス・ヤング(ダイヤモンドバックス)まで通算6度しか見られない。【織田健途】