甲子園史上初の先頭打者弾&サヨナラ弾を放ってセンバツ4強に導いた明石商・来田涼斗外野手(2年)が準決勝を前に「狙いま宣言」だ。

1日は自校グラウンドで練習。「あの瞬間の歓声がまだ耳の中に流れています」と劇弾の余韻が残っていたが、140キロに設定したマシンに対したフリー打撃ではほとんどが詰まり気味…。「見たことない。ちびりそうだった」と狭間善徳監督(54)に言わせたサヨナラの右翼中段アーチはまぐれだったのか?

来田が「凡打」の理由を説明した。「昨日、引っ張りの打球が出たので、体が開かないように逆方向を意識して、詰まるくらいの感覚で打ちました。本塁打のあとは二塁ゴロが多い。本塁打は狙いません。自然な形で出ればいい」。自分流の調整方法だった。東邦のエース石川は制球がいい。「内角をどんどん突いてくると思う。見極めて、打てる球を判断したい」と冷静に準備を進めている。

前日の試合後に無料通信アプリで約400件もの祝福メッセージを受けたことを明かした。過去2戦の約100件から急増した。反響もスター級だが、来田はマイペースを崩さず、東邦戦に臨む。【柏原誠】