ベンチ入り9人で夏に臨んだ辺土名が1点をもぎ取って最後の夏を終えた。野球部員は4人。休部中の3人を夏限定で戻し、名護高校から1年生部員を2人借りて“混成チーム”で臨んだ。

15失点しながら最後まで投げきったエースで4番で主将の上地明斗(あきと)投手(3年)は「正直、野球部をやめたかった時もあったが、自分として悔いを残したまま終わりたくなかったので」と昨年からマウンドを任せられるも負けた悔しさもあり歯を食いしばり、部員を集めてこの日を迎えていた。「マウンドでは苦しかったけど2安打できたので良かった」と4番としての活躍に白い歯をこぼした。

高良耕平監督(37)は「私が赴任してきて5年目ですが、初めて公式戦で1点が取れた。野球をしたくてもアルバイトをしないといけないなどの事情もあり、なかなか9人そろうのが難しいが、大会に出られただけでも良かった」と試合後もうれしそうに選手を眺めていた。