この春から続く岩手大会での「佐々木朗希フィーバー」は、最後まで勢いが止まらなかった。花巻東対大船渡の決勝(午後1時試合開始予定)に向け、早朝5時時点ですでに約30人が行列をつくった。

一番乗りは中村豊さん(41=自営業)。前日24日夜、地元の青森・黒石市で友人たちとアルコール抜きで焼き鳥を食べていたところ「明日、岩手決勝だな」と盛り上がり、そのまま2時間以上かけて盛岡へ運転。24日午後10時半に球場に到着し「もう7時間くらい並んでいます」と、さらに約7時間後の試合開始を待った。

決勝での登板が予想される大船渡の最速163キロ右腕・佐々木朗希投手(3年)を生で観戦するのは初めてだという。「テレビや動画では見ていました。長い手と足。ピッチャーらしいピッチャー。いい席で見てみたかったです」と中村さん。「高校の最速記録を塗り替えてほしいし、あとは花巻東のエースとどういう投げ合いをするのか楽しみ。みんなけがなく試合をしてくれれば」と心待ちにしていた。