高校野球屈指の名門で、春夏甲子園1度ずつ優勝の早実(東京)が、開催中の秋季東京都大会への出場を辞退したことが13日、分かった。

この日までに東京都高野連に辞退届を提出し、受理された。同大会は、センバツ甲子園出場校を決める重要な判断材料であるため、来春甲子園は絶望的となった。辞退の理由について、近く学校が公表するとみられる。

◆早実野球部の不参加 エース王貞治でセンバツ優勝した3年後の60年9月、野球部長による部員殴打事件が発覚。61年6月まで対外試合禁止処分が決まった。60年秋と61年春の東京都大会に出場できず、部長と監督は解任された。69年には部員の不始末によるたき火が問題化。監督と選手が話し合い、春季大会出場を辞退した。