<高校野球京都大会:京都国際3-0京都翔英>◇16日◇2回戦◇わかさスタジアム京都

最速143キロ左腕・森下瑠大投手(2年)率いる京都国際が京都翔英を破り、初戦を突破した。

先発の森下は真っすぐと変化球を巧みに使い、9回3安打の完封勝利を演出。「やりにくい相手だったので初回から丁寧に投げた」と振り返る。

チームは今年春のセンバツに出場も、先発だった森下が最終回に逆転打を浴びて2回戦敗退となっている。この日初のピンチも9回、1死一、二塁にランナーをためた場面。それでも、森下は春とは見違えるほど冷静なピッチングだった。味方の巧守もありタッチアウトで1つ目。そして最後は誘って左飛に討ち取った。「(甲子園を経て)気持ちが楽になった。自信がつきました」と一回り大きくなったようだ。

春の反省を踏まえて、森下は新たにカットボールも習得したという。その姿を受けて小牧憲継監督(37)は「真っすぐの調子がよくなかった分、変化球とのコンビネーションを使えていた。成長を感じます」と目を細めた。まだまだ進化を続ける左腕を筆頭に、京都国際リベンジの夏が始まった。