春夏連覇を目指す東海大相模が6回コールドで3回戦を突破し、県内の公式戦連勝を「43」に伸ばした。

8番右翼でスタメン出場した佐藤優真外野手(3年)が1試合2本塁打を放って勝利に貢献した。今夏の初打席で2回にソロ。そして5回に2ランを左翼へ運んだ。「思い切って振っていくことが大事だと思ったので、思い切って振りました」。コンパクトなフルスイングで1本目は直球、2本目はカーブを捉えた。

13日の初戦はスタメンから外れ、打席もなかった。打撃復調へ打ち込みを行う中で、今夏限りで退任を表明している門馬敬治監督(51)からは「とにかく思い切って振っていけ」とアドバイスをもらい、しっかりと試合の中で体現した。

チームが優勝した今春センバツでは2戦目となった2回戦で決勝打を放った。全5試合中4試合にスタメン出場して優勝に貢献したが、佐藤は「自分の未熟さを、とても感じた。周りのチームもいい選手がたくさんいるし、自分はまだ全然、下の選手なんだと思いました」と、喜びとともに最後の夏へ向けた課題を持ち帰っていた。春には故障もあったが、パワーアップして帰ってきた。「高校生活の中で満足したことはないので、最後の夏は思い切ってやって、絶対に日本一になりたい」。春夏連覇を力強く誓った。