高校通算56本塁打の看板をひっさげて、いざ全国の舞台へ。盛岡大付の「3番一塁」金子京介内野手(3年)が1回に5戦連発の先制左越えソロを放ち、チームを4年ぶり11度目の夏の甲子園へ誘った。これが岩手大会最多となる1大会5本塁打。強豪花巻東を9-4で力で粉砕した。

この日も豪快にかっ飛ばした。1回2死でカウント0-2。打者有利の状況でストライクを狙ったカーブを一気に振り抜いた。快晴の空に向かうように高々と上がった打球は、左翼芝生席に飛び込んだ。自身高校通算56本目となる1発で流れを呼び込み「先制点のホームランでしたし、チームに勢いがつくようなホームランを打てて良かった」と喜んだ。初戦の2回戦から決勝までの5試合、すべての試合で本塁打を放った。3回戦の黒沢尻北戦は6回コールドを決めたサヨナラ左越え2ラン、準々決勝の盛岡中央戦は同点の8回に決勝の左越えソロ、そしてこの日の先制弾。勝利に大きく貢献する1発を放つ勝負強さも兼ね備えている。

初めての聖地へ、金子は「初戦は緊張もあると思うので、その中で自分の力を発揮できたらすごく良いと思う。甲子園でも冷静に落ち着いて打席に立ちたい」と力を込めた。「甲子園に行ける高校だと思ったので入学した」と東京・多摩和田中から進学し、187センチ、95キロと恵まれた体格に成長した。今夏にブレークした「モリフの長距離砲」は夢舞台でさらに輝く。【相沢孔志】