静岡が“ぶっつけ本番”で迎えた初戦を制し、3回戦へ駒を進めた。コロナ禍による活動制限で新チーム初実戦が、いきなり公式戦となった。重圧も増す中、今夏の甲子園も経験した主将が、道を切り開いた。1回表1死一塁、3番山岸廉尊(れんそん)内野手(2年)が内角よりの直球を捉え、中越えに適時二塁打。この先制点を契機に得点を重ね、誠恵を退けた。

チームは打撃練習に5球交代制を取り入れるなど、1球への集中力を磨いてきた。「全国では2球連続で甘い球は来ない。1球1球、逃したら後はないという気持ちでやってきた」と山岸。この日の先制打も、初球を見逃さなかった。主将自ら、練習の成果を示し、白星発進を呼び込んだ。