古豪・浜松工が、今夏県大会準優勝の東海大静岡翔洋を延長11回で退けた。4番・近藤爽太外野手(2年)が決勝適時中前打を放ち、4-3で接戦に終止符を打った。

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1994~97年に春夏4度の甲子園に出場し、一時代を築いた浜松工が、今夏のリベンジを果たした。延長11回1死二塁、近藤が真ん中低めの球を中前へ運び、貴重な追加点。「緊張しましたが、自分が決める自信はありました」。この日は単打2本で2打点。チームの登録20選手中、最長身の186センチの主砲が、初戦突破に大きく貢献した。

今夏の県大会4回戦。翔洋に3-5で敗れ、ベスト8を逃した。この試合で登板した細窪優良(ゆら)、太田涼介(ともに2年)がこの日も投げ、リベンジに成功。近藤は「今回、翔洋戦が決まった時、リベンジできると思った。実際にできて良かった」と、2投手の思いを代弁した。

夏の翔洋戦では、クロスプレーで平井晴(はる)外野手(2年)が右肩を負傷。全治半年と診断された。近藤は「彼の分までしっかりやる。フルスイングで頑張りたい」と強調。平井と一緒に来春センバツでプレーするために、連勝街道を走る。【倉橋徹也】