阪神がプロ志望届の提出前に天理・達孝太投手(3年)と面談に臨んでいたことが15日、分かった。この日、日本高野連が審査委員会を開催して対応を協議。天理の笠井要一野球部長(35)と中村良二監督(53)を厳重注意措置の指導をすると発表した。同校には再発防止をするための改善計画書の提出を求めた。

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◆面談 プロ野球志望届を提出したドラフト候補選手とプロ球団が対面して会話できる貴重な機会として行われている。日本高野連の「高等学校野球部員のプロ野球団との関係についての規定」で記載され、加盟校野球部員とプロ野球団との「交渉」には面談も含まれる。通常、選手とは接触できないが、志望届提出翌日から面談が解禁される。選手は球団の特徴や評価を直接、聞くことができ、球団は選手の性格、状態などを把握できるため、双方にメリットがある。球団が練習を視察してデータ収集するケースもある。過去には09年菊池雄星(花巻東)に日米20球団。レンジャーズは先発投手ホランドを同行させ、本気度をアピールした。12年大谷翔平(花巻東)にはレンジャーズ、レッドソックス、日本ハム、楽天などが訪れた。