今夏甲子園出場の日本文理は新津に10-0で5回コールド発進。エースで3番の田中晴也投手(2年)が投げては先発4回を3安打7奪三振で無失点、打撃でも4打数4安打2打点と気を吐いた。

    ◇    ◇    ◇  

日本文理の田中が投打に実力を見せた。新津相手に2回先頭から4連続など先発4回で7三振を奪った。「三振が取れる直球と変化球が自分の強み」。最速144キロの直球に切れのあるスライダーを織り交ぜた。

「自分が中心になる意識を持って臨んでいる」。その自覚は3番に入る打撃にも表れた。1回裏の中越え先制二塁打を皮切りに4の4で2打点。鈴木崇監督(41)は「周囲のことを気にしてまとめてくれる。もっと自分のことに集中していいのだけれど」と目を細めた。

イニング間には「気合を入れろ」とチームメートにげきを飛ばし、打席を待つ1年生には駆け寄ってアドバイス。「目標は来春センバツ。そのためにまず目の前の1試合に全力を尽くす」。大黒柱に支えられ、日本文理が夏秋連覇に動きだした。【斎藤慎一郎】