聖隷クリストファー(静岡2位)が、来季のセンバツ出場を確実にした。2試合連続の9回逆転劇で至学館(愛知2位)を退け、1985年(昭60)の創部以来初の甲子園出場を有力にした。

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聖隷・上村敏正監督(64)が、春夏通じて計9度目の甲子園を当確させた。過去に率いた浜松商で4度、掛川西で1度の計5度、東海大会に出場。その全てでセンバツ切符をつかんできた。この日は常に先手を取られる苦しい展開を強いられたが、最大5点差をはね返して勝利。奇跡の逆転劇で“上村伝説”を継続させた。「バッテリーがいない中で総力戦とは話していたけど、選手たちは本当によく食らいついてくれた」とナインに感謝。続けて「ジンクスは途切れなかったね」と笑顔で話した。

エース弓達(ゆだて)寛之投手(2年)に加え、正捕手・河合陸(2年)も骨折で万全とは程遠い状態の中、県大会では控えだった伊藤凛内野手(2年)や小出晴希外野手(2年)を抜てきするなど、名将の手腕も光った。