準優勝に終わった山梨学院の吉田洸二監督(52)は、険しい表情で敗因について触れた。

「ワーストゲームです。終わり良ければすべて良しという言葉がありますが、終わり悪ければすべて悪いという心境です」。先制しながら逆転され、再度逆転しながら最後は打力に勝る明秀学園日立の前に力尽きた。「うちの自滅です。やりたい野球ができなかったのではなく、やらなければならない野球をしなかったというのが正確な表現です」。

バッテリーの攻めに課題を残したと言い、打線でも8回、9回の2つの併殺打で好機をつぶした点にも触れた。「うちは実力のないチーム。力がないからこそ、この関東大会の優勝を目指して夏からやってきた」と、試合前は優勝にかける意気込みを口にしていたが、接戦とは言え試合内容に課題が山積しての敗戦に最後まで苦言が並んだ。

ただ、最後は気持ちを切り替えたように「確かにふがいない負けでした。選手にも厳しく言いました。ただ、それはセンバツという挽回のチャンスがあるからです。その挽回のチャンスに向けてこれからチームとしてどこまで高めて行けるか。監督である私と、何よりも選手のこれからの練習にかかっています」と、明るい表情を見せていた。