明治神宮大会(20日開幕)初出場の花巻東(岩手)が14日、羽黒(山形)と大会前最後の練習試合を行った。
第1試合は5-3で競り勝ち、「9番中堅」で先発した渡辺陸外野手(2年)が決勝打。3-3の9回2死一、二塁。内角直球を右翼線へ運び、勝ち越し2点適時打をマーク。ここぞの場面で勝負強さを発揮した。「感触はあまり良くなかったけど、打撃の調子は上がっている」と、納得の表情で振り返った。
右肩上がりに調子を上げてきた。秋の東北大会は10打数4安打の好成績も、「大事な場面で打つことができなかった」と満足感は一切なし。大会後は「積極打法」を心がけ、ボールをふところ深くまで呼び込むことを意識。一振りで捉えるすべを身につけた。170センチと小柄だが高校通算9本塁打。「ボールを長く見られるようになった。勝負強い打撃をやっていく」とさらなる上積みを誓った。
投げては先発のエース左腕、万谷大輝(2年)が4回5安打2失点も毎回の6奪三振。直球は最速129キロだが、多彩な変化球を内外角へ投げ分けた。「いつも以上に三振が取れた。東北大会後は変化球の精度、外への出し入れにこだわってきた」と練習の成果を示した。
課題も忘れなかった。2点リードで迎えた3回1死から2連打と内野ゴロで2死二、三塁のピンチを招き、相手4番に直球を痛打され同点を許した。「甘かったです。そこをつめていかないといけない」と気持ちを引き締めた。
明治神宮大会まで残り6日。初戦は20日に国学院久我山(東京代表)と対戦する。万谷は「わくわくしています。緊張感を持ってしっかり投げ込んでいきたい」。エースの自覚を胸に刻み、チーム目標の「神宮優勝」を実現させる。【佐藤究】

